2021/10/26 (火)
A) 概要
RedwoodComm社は韓国に本社がある測定システム機器を提供するメーカです。製品群としてデジタルラジオ用,LoRaWAN®用,NFC用の測定システム,テスタを開発し全世界に販売しています。
これまでRedwoodComm社は,LoRa®およびLoRaWAN®技術の試験・計測に最適なソリューションを提供する,コンパクトなオールインワン・テスタ「RWC5020B」,RWC5020Bの特長を活かしつつ,魅力的な価格を実現した「RWC5020M」,そしてListen Before Talk(LBT)試験,Gateway Non-regression試験,Intermodulation Immunity試験など,様々な試験や測定に使用可能な干渉発生器「RWC2020A」を提供してきました。今回は,LoRaWAN®プロトコルアナライザの機能に絞った「RWC5021P」を紹介いたします。
C) Key Features
l プリサーティフィケーション・テスト機能
RWC5020xアプリケーションプログラムでは,LoRaWAN®プロトコル試験に対応した試験機能を提供しています。これを「LoRaWAN®事前認証」と名付けました。
バージョンは「1.0.2/1.0.3」と「1.0.4」が用意されています。 バージョン「1.0.2/1.0.3」では,EU,US,AS,KR,INの5つの地域を提供しています。
バージョン1.0.4では,EU868,EU433,US,AS,KR,IN,RU,AUの8つの地域の事前認証テストを提供します。その他の地域の認証機能は,公開され次第,追加される予定です。
l リンクアナライザ
リンクアナライザ機能は、Linker,Script Editor,Payload Editorの3つの機能で構成されています。
リンカ機能を使用して,ユーザはDUTのすべての動作を監視し,DUTと通信しながらRWC5020xからすべてのリンクメッセージをダンプすることができます。
ペイロードエディタを使用すると,リンクテスト中にMACコマンドやユーザ定義のパケットを またはユーザ定義のパケットをリンクテスト中に送信できます。
また,スクリプトエディタを使用して,複数のMACコマンドを含むシナリオを作成し,それらを連続して送信することができます。
D) 対応プロトコル
(ア) LoRaWAN®のバージョン V1.0.2,V1.0.3,V1.0.4,V1.1.0 クラスA/B/Cアプリケーション
E) 対応地域
(ア) EU 868 // EU 433 // US 915 // au 915 // cn 470 // kr 920 // as 923 // in 865 // ru 864
F) PCアプリケーション
(ア) RWC5020xアプリケーションは,RWC5020x機器に内蔵されている全ての機能を実行するための全自動プログラムです。
RWC5021Pのプレ認証試験時の制御,リンクアナライザ動作時のMACおよびプロトコルメッセージのログ,DOC形式の試験結果文書の作成などを行います。
G) 仕様
(ア) RF特性
- 周波数: 400MHz~510MHz、862MHz~960MHz
- 出力パワーレベル: 0dBm~-30dBm、Acc.+/-2dB
- 入力パワーレベル: 30dBm~-80dBm, Acc.+/-3dB
(イ) その他
- 寸法: 100(H)×140(H)×30(D)mm
- デジタルインタフェース: イーサネット,USB-C(VCOM)
- RFインタフェース: SMA-F
- パワーインプット: DC 12V/3A
- 重量:0.5kg
LoRa®はSemtech Corporation の登録商標です。
ご質問・お問い合わせは,マイクロサミット(株) sales@microsummit.co.jp 斎藤(サイトウ)までお願いします。