2022/07/22 (金)

WiSA Technologies社のオーディオ信号用無線送受信モジュールWiSA HTをご紹介します。

1. 概要

WiSA Technologies社は米国オレゴン州に本社を持つオーディオ信号の無線伝送技術を開発しております。
同社では、基礎技術、通信プロトコル技術、専用半導体設計開発から、送受信モジュールの開発・販売まで手がけております。

今回は、96kHz/24bit、マルチチャンネル、非圧縮、ロバストかつ低遅延での無線伝送を実現するWiSA Technologies社送受信モジュールWiSA HTをご紹介します。


2. 背景

オーディオメディアとしては従来のCD / DVDの上を行く、HD-Audioが登場して来ました。

映像メディアとしてはDVD / BDなどマルチチャンネルオーディオを記録したパッケージメディアに加え、
最近ではディズニーチャンネルのような放送メディア、さらにはHulu, Nexflixなどのストリーミングメディアにおいて、
マルチチャンネルコンテンツが提供されてきており、ホームシアターを構築して、
映画館のように高音質で楽しみたいという需要が増えています。

しかしながら、既に普及しているBluetoothではマルチチャンネルが実現できないだけではなく、
送受信の遅延時間の長さの問題、およびステレオ伝送においても音を劣化させる仕様となっているため、実現できませんでした。


WiSAの技術とWiSAアライアンスについて
WiSAではこれらの課題を独自の技術開発により解決いたしました。


・非圧縮       → 無劣化伝送 
・96kHz/24bit        → HD-Audioの伝送
・U-NII 5GHz              → DFSにより常時DFSによる安定伝送
・マルチチャンネル  → 8チャンネル送信
・低遅延       → 2.6msec(TX/RX間遅延)、2us(RX/RX間遅延)


また、WiSAはこの技術に対してアライアンスを組んでおり、既に大手オーディオメーカーを含む70社以上が加盟しております。

WiSAのモジュール搭載製品は既に製品出荷も進んでおります。これまで障壁があったホームシアター製品ですが、
WiSAのモジュールで解決出来ます。
是非、この機会にお問い合わせのうえ、製品化のご検討をお願いいたします。


3. WiSA HT仕様

送受信モジュール                 TX: 444-2251、RX: 444-2250
伝送プロトコル        U-NII 5GHz
伝送音声品質         非圧縮96kHz/24bit
伝送音声チャンネル数     8
TX/RX間遅延         2.6ms
RX/RX間遅延                       < 2us
TXモジュールサイズ              87.79 x 30.43mm
RXモジュールサイズ              70.00 x 45.00mm


ご質問・お問い合わせは、マイクロサミット(株) sales@microsummit.co.jp 川野(カワノ)までお願いします。