2023/02/24 (金)

サン電子社の高速TLCモデムをご紹介いたします。

1. 概要

サン電子株式会社は1970年の創業から50年目を迎えるテレビ共同受信システム機器メーカーです。
受信アンテナをはじめとするテレビ放送伝送機器を中心に、研究開発から生産まで全ての工程を、国内生産にこだわった自社工場で管理しています。
TLC(TV Line Communication)は、テレビ受信用に使用している同軸ケーブル(TVケーブル)を利用して
ネットワークを構築しデータ通信を行うシステムです。
同軸ケーブルの配線があれば、LANケーブルの配線が困難な場所や、障害物のために無線通信ができない場所でも、通信が可能になります。


2. 特長

・ 同軸LANソリューションで、高速化を実現
 TCP通信において最大330Mbps、UDP通信において最大450Mbpsの速度を実現できます。
 (親・子1対1通信において)
・ LAN 2ポートタイプ、AP・優先LAN接続に対応!
 本体背面にLANポートを2端子設置することで、2つのネットワーク機器をスイッチングHUB無しで接続することが可能です。

 
運用例
 1) アクセスポイントで無線LAN 
 2) ネットワーク対応TVに繋いで動画視聴  
 3) ノートPCでWEB会議

・ 壁面取り付け可能
 親機には予め壁面設置用の金具を付属しています。
 子機用として別売の取付金具をラインアップしています。
 木ネジ等を用いて壁面に設置することが可能です。
・ VCCIクラスB準拠、HSマーク取得
 各種認定規格の適合として、機器のノイズ規制に関するVCCIにおいて「VCCIクラスB」を取得しています。
 またテレビ受信システムに関する電波漏洩基準においては、

JEITAの定める「HSマーク(ハイシールド)」を取得することで高い信頼性を実現。業務用設備のみならず、ご家庭にも安心して設置いただけます。


3. システムイメージ

・ アンテナ受信でのTV共聴システムに本モデムを混合してご使用いただけます。
ケーブルテレビを導入されている受信設備ではご使用いただけません。
・ TV信号とTLC信号を増幅器の出力で混合する場合は、専用混合器(MX- KTLCA)をご使用ください。
・ 親機を複数台設置した場合、異なる親機に接続される子機間は通信が可能となります。
この通信を回避するにはスイッチングHUBでVLAN等の機能を使用していただく必要がございます。



4. 仕様


型名
TCL-G1000M(親機)
   TCL-G1000T(子機)   
通信方式
G.hn
 使用周波数 
2~60MHz
精度
< 0. 5°(static), < 2° RMS (dynamic)
 変調方式 
OFDM方式
 伝送実行速度 
 330Mbps(TCP)/450Mbps(UDP)(1対1によるPC-PC間の伝送速度) 
 最大登録台数 
 16(親機1台に対する子機登録台数)
接続端子
75ΩF型座x2
1000BASE-T/100BAS-TX/10BASE-Tx2
MDI/MDI-X自動検知
電源電圧
AC100V:50/60Hz(ACアダプタ)
消費電力
3.7W
使用温度範囲
0~40℃
寸法
29x143x110mm


5. アプリケーション

ホテル・旅館、病院・福祉施設、学校・文教施設、工場・物流施設、アパート・マンションなど、
衛星あるいは地上デジタルTV放送対応の既存同軸ケーブルを利用して、様々なシーンでご利用可能です。


ご質問・お問い合わせは、マイクロサミット(株) sales@microsummit.co.jp 井波(イナミ)でお願いします。