2022/04/22 (金)

米国COTO TECHNOLOGY社のRedRock TMR磁気センサーを紹介します。

米国COTO TECHNOLOGY社のTMR磁気センサーを紹介いたします。

A)   概要
COTO TECHNOLOGY社は1917年創業の、米国ロードアイランド州のノースキングスタウンに本社とリレーの開発研究所が在る、ガラス管リードスイッチ、半導体リレー、TMR技術をベースにした磁気センサーの分野で製品の品質、開発力に置いて業界をけん引する企業と成ります。
世界での従業員数は約260名、31か国以上での取引実績が有ります。今後急速に増えてくる高速シリアルデータ通信、シグナルインテグリティ、広帯域、高周波のスイッチ需要に応えるべく半導体リレーCotoMOS(MOSFETソリッドステートリレー), TMR技術をベースにした業界最小、低消費電力、最高感度のRedRock磁気センサーのスイッチをシリーズ製品として市場導入して居ます。

B)   RedRock TMR(Tunneling Magneto Resistance)磁気センサーに付きまして
Electromechanical Relaysスイッチは、耐久性の向上が求められてElectricalへ、そして更に小型、低消費電力化、高感度化の要求を背景にContactless Magnetic Sensing技術(Spintronic)へと進化を続けて居ます。
TMR磁気センサーは、強磁性体1と強磁性体2間に、非常に薄い絶縁膜層を挟んだ構造をして居り、この接合面に垂直に電圧を印加するとトンネル効果によって電流が流れます。
しかし、このトンネル電流はスピン偏極して居る為に、磁化の方向を変えると反平行時(電流少)と、平行時( 電流大)にトンネル電流を変化させることが出来ます(TRM トンネル磁気抵抗)。 この原理を利用して磁気センサースイッチが作られて居ます。

C)   C)  Coto TMR磁気センサーの主な特長
- 9G (ガウス) ~70Gの高感度
動作周波数:2Hz~10,000 Hz
- 最も低い平均消費電流  90nA未満
- 広い動作電圧範囲が選択出来ます : +1.7v~+ 5.5v
- Select Trimeでトグル可能な10KHzのターボモード
- 産業用途での温度範囲定格 : +125度 , RoHS, REACH準拠
- オムニポーラ、ユニポーラ、バイポーラ・ラッチ・プシュプル、アナログ及びアナログ+ディジタル応答が利用可能


D)  Coto RedRockの用途:
TMR磁気センサーは、上記の様に9G~70Gと磁場のダイナミックレンジが広い事から、低周波の生体信号を適当な帯域フィルタを装着する事により環境磁気ノイズを除去して計測する事が可能と成ります。
本センサーをウェアラブル化して運動時の生体磁場の高分解能、長時間の測定する計測用途も考えられます。


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